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代表ご挨拶

ハーブティーブレンドマイスター協会代表の橋口と申します。
2015年4月にこの協会を立ち上げ、同年9月の第一回ハーブティー検定オンライン試験を皮切りに私たちの活動もスタートしました。
今年2月に本試験も実施でき、ようやく検定試験と呼べる運用もできるようになりました。会員になってくださった方々や認定資格を申請していただく方々も順調に推移してきております。この場をお借りして、すべての皆様にお礼申し上げます。

さて、この協会をつくろうと思ったきっかけは、あるときふと思ったことがきっかけでした。
ハーブティーは、なぜコーヒーや紅茶、あるいは日本茶、中国茶のような他の茶葉のように喫茶店やレストランでメニューに載ってこないんだろう?
どれだけ、多くのハーブティーファンが、その良さを伝えても、普段、出向く喫茶店やレストランにおいてなければ、普及したことにはならないよな。
という気づきでした。それから、他の茶葉や世の中で市民権を得ている飲み物を調べハーブティーとの違いを理解しようと考えました。結果、得た結論は、それぞれの飲み物の生い立ちの違いでした。
西洋で生まれたハーブティーは、植物の有用成分をカラダに取り入れ、疾病の治療に役立てる一つの手段としてヒポクラテスが考え出した浸剤、つまりお薬だったのです。
その後西洋人の資質である、原因を追求する資質、つまり植物の何の成分が痛みを和らげるのか?をつきつめた結果、医薬品が生まれていったわけです。
彼らにとっては、ハーブティーを飲むこと、イコール成分を取り入れることが大事な目的だったのです。
中国では神農がヒポクラテス同様、植物成分を治療に役立てるため、世界を変えた植物とも言われたチャノキこと、カメリアシネンシスという植物を食べることを推奨しました。しかし東洋人は茶の木の葉っぱを食べることは「おいしくない」と考えたのです。西洋人は原因をつきつめ、東洋人は「いかにおいしくするか」に英知を注いだのです。当時チャノキは、お茶として、多民族を統一する漢民族にとっては、「お茶を通じて多民族の風習を尊重する」という政治的にも重要な意味がありました。また日本の千利休はお茶の道を解き、政治の道具としてその文化的価値を高めました。東洋人のこの発想は、チャノキという1種類の植物から、1000種以上の飲み物を生んでいくことになります。

そこには、「工夫」という発想があるのです。
チャノキはおいしくするために、様々な加工技術が進化しました。中国茶も緑茶も紅茶も加工技術が進化しました。そのためテイスティング手法も開発され、決められたグレードに達しているかどうかを品評するための手法が確立されていきます。結果、研ぎ澄まされた美味しい飲み物が生まれて行ったのです。
一方、植物成分を効率良く摂取するために考えだされたハーブティーは、おいしくするための加工を知りません。ただ乾燥し、カットしただけの乾燥ハーブです。だから、味や香りも、植物成分のそのままが出てきます。苦いものは苦く、渋いものは渋く。。という具合に。
ハーブティーは体に良い飲み物でお洒落なものとして広がる中で、健康には役立つけど、もっと美味しく飲める方法はないの?上手にブレンドするにはどうするの?

よく聞くフレーズです。
ハーブティーは、日本において、いまだ確立されたブレンドメソッドもなく、消費者が購入したシングルハーブをご自身の判断でブレンドしてみるという飲み物です。(もちろんブレンドティーも販売されていますが。。)働きだけを期待する薬草的飲み方だけだと、美味しさを創り出すことが出来ません。

日本人は、元来、工夫に長けた民族です。
こと味覚に関しては「うまみ umami」を作り出した民族です。日本が作り出した、旨味成分は、今ではフランス料理のフォンドボーに昆布だしを使うまでに広く世界に浸透しました。これも世界で最も優れた味覚センサーをもつ日本人がなしえた偉業です。
日本人の味覚センサーをうまく使えば、単純な植物成分を抽出しただけのハーブティーにも、苦味をおいしくさせる、渋みやエグミすら旨味に変える、秘技が生まれていくるはずです。
そういった想いを共有した仲間と共に、この協会をつくりました。

ハーブティーには確立したメソッドがありません。またハーブティーの機能性ではなく、嗜好性に着目した協会もありません。すべてはゼロからのスタートです。
会員の皆様と共に新たな方法論を創造していくプロセスに期待しております。

生活に活かすことはもちろん、お一人お一人がハーブティーの伝道師として、活躍されることを楽しみにしております。
協会としては、まだまだ始まったばかりですから、会員の皆様のご支援、ご協力が不可欠です。
ぜひ日本初のハーブティーに特化した協会として大きく飛躍していきたい!
と、関係者一同、夢を追いかけていきたいと思っております。
これから皆さんと一緒に、協会を作っていきましょう!

2016年4月