ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミール German chamomile

学名:Matricaria chamomilla / rectita
和名・別名:カミツレ
科名:キク科
使用部位:花部
原産地:ヨーロッパ、地中海沿岸

<どんなハーブ?>

4000年以上前のバビロニアではすでに薬草として用いられ、古代ギリシャのディオコリデスは、出産、膀胱炎、肝臓疾患の薬草として著書に記しています。欧州では鎮静ハーブ以外にも月経痛などの女性特有の症状の緩和に用いられていたため「マザーハーブ」とも呼ばれています。日本でもカミツレ薬として江戸時代から使われてきました。
リンゴの香りを持ち、世界でもっとも親しまれているハーブ。胃腸の不調、風邪のひきはじめの寒気、不安や緊張など広く使えます。

<香りの特徴>

ドライは特有の果物と花を足した強い香りがあります。ティーは青りんごの様なフルーティー感と温かい花の香りです。茎部分が多いとハーバルな香りが強くなります。セスキテルペン類のビサボロールの甘みのある香りがほのかに香ります。

<味の特徴>

甘酸っぱく果実を思わせる濃厚な風味です。自然な甘味とフルーティーな香りが特徴。砂糖などとは違う自然な甘さがほのかにあり、苦味や渋味がほとんどない穏やかな味です。抽出5分以降からえぐみなどが出ます。3分だと味が薄いが苦味も少ないため、軽めで飲みたい時は3分以内の抽出にすると良いでしょう。

<水色>

ドライ:乾燥花の黄色
水色:フラボノイド色素の薄黄色で透明です。

<飲み方ワンポイント>

ハーブティーの代名詞ともいえるハーブですが、結構苦手な人も多いので、お客様などに出す際は気を付けた方が良いでしょう。比較的薄味のハーブティーです。基本的に味の濃いものや香りの強いものと組み合わせると、その風味が消されてしまいがちです。また量が多いと苦くなるので注意が必要です。花粉が多い場合、敏感な方には注意します。キク科アレルギーに注意します。

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