テイスティングという言葉を聞いてまず思い浮かべるのは「ワインソムリエ」かもしれません。
フレンチレストランへ行くと、ワインソムリエがその料理に合うワインを選んでくれますね。
お茶の世界にもテイスティングという概念があります。それは、茶そのものの評価をして茶葉の順位やランク、価格などの価値を決めたり、毎年同じ味の茶を提供する為にブレンドティーの素材として味の確認をしたり、茶作りでの改善点を茶農家や製茶師に伝えたりと様々な理由から必要とされます。
茶葉の価値を決め、商品の味を決め、製造指導をする。
どれも茶を流通させる要の仕事だということが分かると思います。
テイスティングは味だけでなくその茶葉の問題点を見つけることもします。
例えばテイスティングをした茶から蒸れた香りがした場合。
以下の事が考えられます。
① 製造方法に問題がある。
② 乾燥が不十分だった。
③ パッケージングに問題があった。
④ 開封後の保管方法に問題があった。
もし問題が①②③に該当するのであれば購入先や仕入先に相談や、お店を変更することができます。問題が④にあるのなら自己責任ですね。
ではハーブを例にとって考えてみましょう。
例えばマロウブルーは退色という点で劣化がしやすいです。
まずはそれぞれにあった保管方法をしていたか。保管方法に問題がなくても劣化が進んでしまっていたとしたら、購入量を減らすなどで対策できます。
この様に、テイスティングは味や香りを知っていることが前提ですが、それぞれのハーブの特性も知っていなければなりません。
テイスティングが出来るようになるにはハーブを様々な角度から知ることになり、おのずとハーブのプロフェッショナルになっていきます。
(文責 JENI)