ダンデライオンルート 

ダンデライオンルート Dandelion root

学名:Taraxacum officinale
和名・別名:セイヨウタンポポ
科名:キク科
使用部位:根部
原産地:キク科

<どんなハーブ?>

タンデライオンとはセイヨウタンポポのことです。肝機能促進に優れていて、体のむくみを取ったり毒素を排出するハーブとして古くから使われてきました。
ジャーマンカモミールは花部、ペパーミントは葉部というようにハーブの使用部位は 1 カ所に決まっていることが多いですが、このダンデライオンの場合は葉部と根部の2か所を用いる珍しいケースにあたります。部位毎で使用目的が異なり、葉部は利尿を、根部は強肝を目的に用います。
根の部分は主に肝臓や腎臓の「強壮剤」として使用されたり、軽度の消化器障害に対しても使用されたりしてきました。アラビア医学、アーユルベーダ医学のみならず、アメリカのネイティブアメリカンの伝統療法としても活用されてきました。ヨーロッパ諸国でも薬局方薬物として確立され、現在でもハンガリー、ポーランド、ソビエト連邦、スイス薬局方などに収載されているなど、ヨーロッパで最も身近で有用な薬用植物の一つとなっています。

<香りの特徴>

ドライは根や土っぽさを連想させる香りです。ティーはローストしない状態では、土や草の香りにどこか甘さを持ち合わせた香りで、漢方薬ともシロップとも取れるような香りです。ローストすると、アーモンドのような香りが強くなります。(穀物のどっしりとし焙煎の甘い香り)ベスト抽出時間以降は香りが減少していきます。

<味の特徴>

味の方も香りと一緒で、薬っぽい苦味があり、そのなかに僅かに水溶性炭水化物(イヌリン)の甘味が感じとれます。ローストするとコーヒーの様な風味になります。苦味はタラキサシンの苦味です。10分以上抽出すると苦味や酸味が出てコーヒーに近づきます。

<水色>

ドライ:こげ茶。ローストすると濃くなります。
水色:ローストはアーモンド色。5分くらいで急に色づ き、長時間抽出すると濁ってきます。

<飲み方ワンポイント>

長く抽出すると苦味や雑味がでます。 鍋などで煮出す場合は、10分ほど抽出します。焙煎の風味を楽しめます。またフェンネルなどのスパイスとのブレンドやミントとのブレンドもオススメです。 苦味が苦手な方は、はちみつや黒砂糖を入れて飲むのもオススメです。

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