ネトル Nettle
学名:Urtica dioica
和名・別名:セイヨウイラクサ
科名:イラクサ科
使用部位:葉部
原産地:ユーラシア、北アメリカ、北アフリカ
<どんなハーブ?>
ネトル(Nettle)という名前は、針という意昧の古代英語に由来しており、その和名もセイヨウイラクサ(西洋刺草)といいます。葉には鋸歯があり、刺毛と呼ばれる鋭いトゲに覆われています。
そのとげの基部にはアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢があり、とげに触れその嚢が破れて皮膚につくと強い痛みがありますから、むやみに触らないようにしましょう。
豊富なミネラルの他に葉緑素・フラボノイドなどが含まれています。 触れると痛みと共に発疹が出来ることから蕁麻疹(ジンマシン)や麻疹(ハシカ)の語源となっています。ドイツの春季療法に代表されるアレルギー症状の緩和やデトックスなどに用いられてきました。
<香りの特徴>
ドライは草っぽい焼き海苔のような香りです。ティーは海藻様の香りと少しの甘い香りが残ります。緑茶に似た香りで飲みやすいハーブティーです。
<味の特徴>
ミネラル系の味わいで豊かな甘味とふくよかな旨みがあります。その後収斂(しゅうれん)がやってきて口切れが良いです。また海藻系の香りが強いので飲 み終えた後はワカメごはんを食べた後の様な香りが 残ります。通常は苦味がほとんどなくマイルドですが、抽出時間が長くなると苦味やエグ味がでます。
<水色>
ドライ:深緑。
水色:深黄緑。黄色系はクエルセチンやルチンのフラボノイドの色です。時間が経つとクロロフィルの緑色が深くなります。
<飲み方ワンポイント>
香りによって好き嫌いが分かれるハーブです。苦手な人はネトル特有のふくよかな旨みが出る前の4分未満の抽出時間にすると飲みやすいです。アレルギー対策にはエルダーフラワー、エキナセア、アイブライトといったハーブ、デトックスなら、バードックとのブレンドがオススメです。